「焙炉式蔵出し茶」のごあんない

拝啓 霜秋の侯 落ち葉の舞う季節となりました。

益々ご清栄のことと存じ上げます。

本年も焙炉製法で仕上げた『焙炉式蔵出し茶』を発売いたしております。


今年の新茶を【八女市指定有形文化財】となっている土蔵にて半年間保管し熟成させ、八女産の木炭や和紙を使用して 職人が一葉一葉丹念に火入れを行っております。

秋の深まりとともに、八女茶の深みもぜひお愉しみ下さい。

・焙炉式熟成蔵出し茶 特撰 80g

・焙炉式熟成蔵出し茶 上撰 80g

・焙炉式熟成蔵出し茶三本詰合せ(各80g)

 

また 上の写真は 茶葉を保管している蔵とは 反対側にある北東土蔵の大壁修理の様子です。

最初の荒壁を塗った段階になりますが、木舞に発酵させた泥壁を塗り、木舞に結び付けた「下げ縄」を垂らしている様子です。

福岡県八女市福島地区(旧城下町)にある伝統的な土蔵の大壁は 写真の「下げ縄」を垂らし、その上から土が乗る様に中塗りをします。

この壁が乾くまで一ヶ月を要します。

近隣の皆様、御客様には ご不便・ご迷惑お掛け致しておりますが、引き続きご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

「焙炉式八女茶(蔵出し茶)」もそうですが、先人の技法や物を遺していくことは、手間暇を惜しまず 続けることが重要となって参ります。

これからも 伝統を守りつつ、家業を存続させていけるよう精進してまいります。

何とぞ一層のご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

最後に成りますが、朝夕は冷え込んで参りました、そのような時は温かいお茶を御飲用頂き、体調管理にお気を付けください。

                                        

矢部屋許斐本家 十四代 許斐久吉