福岡県八女市にある矢部屋許斐本家(このみ園)は、江戸宝永年間₍1704~1710₎ 久留米藩(筑後)上妻郡福島町に茶を含む山産物商「矢部屋」に始まり、幕末に長崎にて茶貿易が旺盛になると慶応元年₍1865₎現在地へ移り、茶に特化した専門問屋を開きます。以降、当地の茶の特徴を活かし技術改良に心血を注ぎ、明治期には初代久吉が良質の茶を見出し「八女茶」の名を付けました。その後「八女茶」はコク甘みに優れたお茶が多く産出され、日本有数の高級茶として名声を博しております。

天正15年(1587)太閤秀吉により筑後国上妻郡(18000石)へ封じられた筑紫廣門が中心部の福島に日本初の平城と云われる筑後福島城を築城しました。
後に筑後一国の領主となった田中吉政が、慶長6年(1601)に福島城の周囲を三重の堀で囲む城下町(現在の町割り)を整備します。
現在も江戸時代からの建物と町割りは受け継がれ、文化庁重要伝統的建造物群保存地区 八女福島の町並み(商家町)として選定されております。当家でも伝統と歴史を受け継ぎ八女市有形文化財に指定された居蔵造りの八女町家にて今日も営業いたしております。
左図/久留米篠山城に所蔵されていた福島城の縄張り復元図(江戸時代初期 田中吉正改修期)

茶を食べているような菓子を作りたい 当家謹製高級抹茶・最高級玉露を惜しみなく使用、八女茶の特徴である旨味やコク等の味わいを大切にし菓子に閉じ込めました。さらに皆様に安心して召し上がっていただけるよう可能な限り添加物の使用も抑えております。当家の拘りの八女茶菓をぜひご賞味下さい
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